NCプログラムに便利な秀丸機能その2
<「NCプログラムに便利な秀丸機能その1」へ
引き続き、秀丸エディタで、
NCプログラムを置換してみたいと思います。
前回使ったデータから、
シーケンスナンバーを削除したものを使います。
この記事からスタートする場合は、
↓こちらをご利用ください。
002.txt
さて、このNCプログラムですが、
ツールパスをを図示すると、こんな感じです。

直線と円弧が交互にあって、ぐにゃぐにゃ進みます。
こんな加工は無いと思いますが、これを仮に加工したとして、
円弧部分の送り速度が、速すぎるという結果になったとします。
そこで、円弧部分の送りをF200から、F100に落とす事にします。
G2 X-47. Y25. R3. F100.
G1 X-42. F200.
G2 X-40. Y23. R2. F100.
G1 Y-8. F200.
G3 X-38. Y-10. R2. F100.
・・・・・
…というように、直線と円弧で、
送りF200、F100を、交互に追加します。
直接入力していく事も出来ますが、数が多いと大変です。
置換機能を使って、素早く編集してみましょう。
ここでは、円弧切削の、G2とG3の行に、
F100を追加する方法を考えます。
<改行を検索・置換の対象にする>
前回も使った、置換機能の「正規表現」ですが、
これを使うと、改行も検索対象にする事が出来ます。
改行は、「¥n」です。
「¥」は、本当は半角です。
コピーする場合は、こちら→「\n」。
¥の半角記号は、ブログでうまく表示できないみたいです。
今回のプログラムの場合、G1と、G2またはG3が繰り返しなので、
G1の前にF100を追加すれば、うまくいきそうです。
「置換」機能で、「正規表現」にチェック、

検索に「¥nG1」
置換に「 F100.¥nG1」
(¥は半角で)

と入力してください。
これで、全置換をクリックすれば、

「F100.」を、一気に追加できます。
ただし、「全置換」だと冒頭の、Zを降ろすG1の前まで、
「F100.」が追加されてしまいました。

これが嫌な時は、やり直して、
問題のG1よりもあと、11行目辺りにカーソルを当てて、
「下検索」を使うと良いでしょう。

これだと、1カ所しか置換してくれませんが、
その後に、F3キーを連打すれば、連続で置換してくれます。
残りは、G2とG3を対象に置換機能を使い、
同じように、G1の行へ「F200.」を追加すればOKです。
しかし今回の紹介では、「マクロ」機能についても解説したいので、
残りの編集は、次回に持ち越ししたいと思います。
秀丸エディタの「置換」機能は、
かなり複雑な編集も可能となっています。
ヘルプや、専門の解説サイトで、高度な使い方を覚えれば、
もっと入り組んだNCプログラムも、素早く編集できます。
興味のある方は、これを足がかりに、いろいろ調べてみてください。
>「NCプログラムに便利な秀丸機能その3」へ
引き続き、秀丸エディタで、
NCプログラムを置換してみたいと思います。
前回使ったデータから、
シーケンスナンバーを削除したものを使います。
この記事からスタートする場合は、
↓こちらをご利用ください。
002.txt
さて、このNCプログラムですが、
ツールパスをを図示すると、こんな感じです。

直線と円弧が交互にあって、ぐにゃぐにゃ進みます。
こんな加工は無いと思いますが、これを仮に加工したとして、
円弧部分の送り速度が、速すぎるという結果になったとします。
そこで、円弧部分の送りをF200から、F100に落とす事にします。
G2 X-47. Y25. R3. F100.
G1 X-42. F200.
G2 X-40. Y23. R2. F100.
G1 Y-8. F200.
G3 X-38. Y-10. R2. F100.
・・・・・
…というように、直線と円弧で、
送りF200、F100を、交互に追加します。
直接入力していく事も出来ますが、数が多いと大変です。
置換機能を使って、素早く編集してみましょう。
ここでは、円弧切削の、G2とG3の行に、
F100を追加する方法を考えます。
<改行を検索・置換の対象にする>
前回も使った、置換機能の「正規表現」ですが、
これを使うと、改行も検索対象にする事が出来ます。
改行は、「¥n」です。
「¥」は、本当は半角です。
コピーする場合は、こちら→「\n」。
¥の半角記号は、ブログでうまく表示できないみたいです。
今回のプログラムの場合、G1と、G2またはG3が繰り返しなので、
G1の前にF100を追加すれば、うまくいきそうです。
「置換」機能で、「正規表現」にチェック、

検索に「¥nG1」
置換に「 F100.¥nG1」
(¥は半角で)

と入力してください。
これで、全置換をクリックすれば、

「F100.」を、一気に追加できます。
ただし、「全置換」だと冒頭の、Zを降ろすG1の前まで、
「F100.」が追加されてしまいました。

これが嫌な時は、やり直して、
問題のG1よりもあと、11行目辺りにカーソルを当てて、
「下検索」を使うと良いでしょう。

これだと、1カ所しか置換してくれませんが、
その後に、F3キーを連打すれば、連続で置換してくれます。
残りは、G2とG3を対象に置換機能を使い、
同じように、G1の行へ「F200.」を追加すればOKです。
しかし今回の紹介では、「マクロ」機能についても解説したいので、
残りの編集は、次回に持ち越ししたいと思います。
秀丸エディタの「置換」機能は、
かなり複雑な編集も可能となっています。
ヘルプや、専門の解説サイトで、高度な使い方を覚えれば、
もっと入り組んだNCプログラムも、素早く編集できます。
興味のある方は、これを足がかりに、いろいろ調べてみてください。
>「NCプログラムに便利な秀丸機能その3」へ
posted by center drill at 11:41
| Comment(2)
| パソコン関係
今年の4月より工作機械メーカーに就職し、現在、マシニングセンタの構造、
NCプログラム、各種計測機器の使用法等について勉強しています。
大学での専攻とは違う職種なので、ほぼゼロからのスタートといった感じです。
自宅で自習する事もあるんですが、その都度参考にさせて頂いております。
これからも、更新頑張ってください。
応援してます。
工作機械メーカーの方ですか!
私も今の仕事に就くまで、まったく未知の世界でした。
マシニングセンターは、知れば知るほど、奥の深い機械ですね。
このサイトが、お役に立てるかわかりませんが、
更新の頻度を少しでも増やせるよう、努力致します。
励ましのお言葉、ありがとうございます!