おすすめの本「フライス盤のダンドリ」

フライス盤のダンドリ (技能ブックス 4)
技能士の友編集部

初版が昭和46年という、年季の入った専門書です。
私の手元にあるものは、なんと24版です。
それだけ多くの方が手に取り、参考にしてきたということでしょう。

非常に昔の本ですし、題名のとおり、フライス盤に関する解説が主です。
マシニングセンターで働くのには、そんなに役に立たないのでは?
…と思うかも知れませんが、そんなことはありません。
むしろ私はこの本を読むことで、日々の作業が、昔から確立されてきた技術の延長線上にあることを、強く感じさせられました。


仕事につき始めの頃、先輩の作業を後ろから見る日々が続きました。
職人気質の方が多いせいか、なかなか言葉では教えてくれません。
そんな先輩方が、本当に伝えたかったのはこれだったのかと、今更ながらに気づかされる、飲み込みの悪い後輩の私なのでした。

…まあ、身体にしみこませるように覚えた方がよい作業も多いので、後ろでじっと見る日々も重要だったと思うのですが。
それでも、「理屈」を解説してくれるものがあれば、理解も早まるというものです。
現場の参考書として、大きな手助けになる一冊と言えるでしょう。


内容としては、
被削材の固定方法や芯出しなど、基本的な作業の方法と理屈、
面削や穴あけといった加工方法の解説が、特に参考になりました。

刃物の切り込みや、金属の材質などについても網羅されているので、基礎知識もばっちりです。
この辺りは、わからなくても、普段の作業には支障が少ないから、おろそかにしがちな分野です。
本でないと、なかなか理解する機会のない知識と言えるでしょう。


あと圧巻だったのは、「くさり削り」として紹介されている、継ぎ目のない鎖の加工方法です。
どちらかというと、マシニングセンターでは不向きな加工になりますが、フライス盤で鎖形状を加工してしまうというのは驚きでした。
これぞ職人、といった内容です。


現場作業を軸に、段取作業を極めたい!という方の最初の一歩にお薦めの一冊です。

CAMでNCプログラムを作成して、機械操作はボタンを押すだけ、という作業がメインの場合、すぐに役に立つ内容では無いかもしれません。
しかし、工程設計や治具設計まで任される立場になると、途端に必要となる知識だと思われます。


最後に、この本はpokoさんから、ご紹介を頂きました。
とても参考になりました。
ありがとうございました。
posted by center drill at 15:37 | Comment(0) | おすすめの本
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