健康から工場環境を考える

働いていて、健康被害が気になるのが、切削油です。
加工が終わったばかりの、マシニングセンターの中は、濃霧と言っても過言ではないほどの、オイルミストに満たされます。
古い機械だと、加工中の機械から、ミストが漏れて、工場にたちこめているのがわかる…!

切削油の缶をみると、「安全」をうたっているのですが、やはり不安です。

しかし、私の勤めている会社では、先輩方が立ち上がってくださいました。
まずは社長に直談判。
マシニングセンターに「ミストレーサー」という装置を付けてもらいました。


切削油の霧を吸い込んでくれる装置だそうです。
値段が高いのですが、健康には変えられないと言うことで…ありがたいです。
(考えてみると、この不景気の、少し前のことでした。今だったら、なかなか許可してもらえなかったかもしれません)

これが意外にも大活躍です!
機械の扉を開けた時の、霧の量が全然違います。
霧が晴れるまで待つ時間が無くなりました。
結果的に、段取りも速くなりました(笑)。


あとは、最近よく聞く「ドライ加工」です。
加工条件や刃物によっては、切削油を使わなくても平気であることは、前から知られていました。
しかし、今までの加工方法を変えるというのは、なかなか勇気がいります。
先輩方も躊躇されていたようなのですが、健康について本気で考えよう、ということで、実施されました。
難しい加工以外であれば、案外、問題なく削ることが出来るのですね。
驚きでした。
切削油の消費も減って、良い感じです。

今でも、クーラントオフのまま加工するのには違和感があって、恐る恐る、という感じではありますが。


今回の、会社の動きを見ていて感じたのは、問題意識を現場が持つということです。
本気で考えないと、どうしても行動が遅くなりがちです。
目的を持って仕事をした方が面白い、ということにも気がつきました。
不況を乗り切るヒントも、この辺にあるのかも…

…なんて、末端社員のクセに、生意気にも考えてみたりしたのでした。
posted by center drill at 18:09 | Comment(4) | コラム
この記事へのコメント
こんにちわ!ちょくちょく見させていただいてます。(SEESAAブログだとだれが見たかすぐわかるから知ってましたよね!)
うちのマシニングにも同じの付けてますよ!
水溶性の切削油を使っていれば、フィルターは洗って乾かしてから、再利用できます。うちでは1次フィルターは1ヶ月、2次フィルター3次フィルターは年1回程度で清掃交換しています。2次、3次フィルターも問答無用で洗って何度でも使ってます(笑)排気口にも100円ショップで買ってきた換気扇フィルターを筒状にしてかぶせてあります。換気扇フィルターを付けなくても吹流しの紐(梱包の時とかに使うビニールやつ)を付けておくとスイッチの消し忘れ防止に役立ちますよ!
ドライ加工?ですか?
カッターやフルバックに超硬、サーメットのチップを付けて普通にたとえば、
G91G1X100.F500
こんな感じで削るということなのかな?
うちでは鉄の焼きの入る物以外は未だに切削油を掛けちゃいます(時々S45Cぐらいなら掛けちゃいますよ溝など)。サーメットは濡れると割れるのでかけませんが・・・
セミドライ加工法というのがあってミスト(水と油の混合したものとエアー)を掛けるものがありますが、工具長をある程度揃えなくてはいけない、初めから切削油のセンタースルーが付いている、また装置を後着けしなくてはいけないなどの理由からMCでは進んでません。でも平面、成形研磨機などでは見かけるようになりましたね
PS.うちも仕事アリマセン!やばいです
Posted by POKO at 2009年02月23日 20:49
>POKOさん
いつも、ありがとうございます!
ミストレーサー、使われているのですね。
フィルターの交換方法、参考にさせていただきます。
そのまま会社に提案しても、表彰されそうなくらい、実用的です!

ドライ加工…は、切削油を使わないで加工、くらいの意味です。
アルミ製品が多いので、粗加工で、かなりの効果を上げております。

ミストは、刃物の講習会で聞いたことがある程度だったので、勉強になりました。
霧でも冷却効果があるのかと思うと、とても不思議ですが、油の消費が抑えられるのは、魅力的ですね。
Posted by center drill at 2009年02月24日 22:07
こんにちわ!仕事が暇なので勤務時間中ですが、アルミが多いということは水溶性の切削油を使っていらっしゃると思いますが、加工は使っても使わなくて、大丈夫なのですが、使わないと切削油が攪拌されないと腐食の原因になるので、1日1度は30分ぐらいは出したほうがいいと思いますよ!クーラントガンがあれば、それを使えばいいと思います。一般にアルミは水を硬質させるといわれてますから、タンク内に入っている古い液と新しく注ぎ足した液が分離し易いですので気をつけて下さい。今まで仕事で一番悩むのも切削油の管理(使用法や公害、コスト)ですよね!
Posted by poko at 2009年02月27日 11:19
>POKOさん
はい、おっしゃるとおり、水溶性の切削油を使っている機械が多いです。
切削油を使っていないと、腐食の原因になる
…なるほど、そういうことだったのですね!
時々、凄いニオイがマシニングセンターの中に充満していて、辟易しておりました。
最近は「なぜか」稼働していない機械が多いので、充分に気を付けたいと思います。

水溶性の油は、不水溶性に比べて(発火の心配や有毒性が少ないので)管理が簡単な印象がありましたが、一筋縄ではいかないのですね。

切削油ひとつでも、種類や性質、金属との相性や濃度管理など、様々な要素が複雑に絡んでいて、奥の深い世界だなあ、と思います。
Posted by center drill at 2009年02月27日 22:09
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