金属切削加工の工場には、どんな部署がある?その2

<手仕上げ>
マシニングセンターでは加工しきれない部分を、ヤスリや専門の器具で仕上げる部門です。
マシニングセンター主流の工場では数少ない、手先の技術を専門とする、職人集団です。
面取り、傷修正、部品組み立てなどの作業を行います。
形状加工をボールエンドで行う場合、どうしても細かな凹凸が残るため、それを磨いて整えたりもします。
基本的に、機械加工を終えた製品ばかりを扱うので、神経を使う作業が多いです。
手先の器用さと、集中力がモノをいう部門です。


<旋盤、フライス盤>
マシニングセンターが出現する以前から、金属加工の主流だった、旋盤、フライス盤などの工作機械を専門に扱います。
技能五輪に代表される、日本の技術の真髄は、ここにあります。
(というか、マシニングセンターの技術者って、職人としては全然評価されません。知識が中心になるので、仕方ありませんが)

マシニングセンターの場合、私の知っている範囲では、0.01、百分の一ミリの誤差が限界です。
(それ以上となると、設備への投資がたくさん必要なのだそうです)
しかし、それを超える精度を、手先の感覚と、勘で解決してしまうのが、この機械を担当する職人さんたちです。

その会社の技術力の最大値、もしもの時の神頼み。
どうしても精度の出ない加工を、最後の手段で解決します。

以前に比べ、需要は減っているものの、この技術は今後も必要とされることでしょう。
もし、挑戦する機会に恵まれましたら、ぜひ、職人の道を極めてください。

手先の不器用な私は、尊敬するばかりです。


<品質管理>
名前のとおり、管理色の強い部門です。
けれども、品質の保持は、現場の経験が長くなくては対応できません。
結果、段取りなどの現場経験の長い方が、最終的にたどり着く部署…というイメージがあります。
製品の精度を安定させるための規定を考えたり、新人の技術指導を行なったりします。
精度に問題があり、不良になりそうな製品の対策を考えたりもします。

…新人の頃は、特にたくさんお世話になりました…。


<工具管理>
製造現場で使用する、工具全般の管理を行う部署です。
ボルトやナットといった小部品から、治具や運搬装置など、扱う品は大量にあります。

しかし、マシニングセンターの場合、一番重要な工具といえば、刃物になります。
ひとつの製品を加工するだけで、数十本の刃物を使うこともありますし、刃物の磨耗が激しい難削材を削る場合、頻繁な工具交換が必要です。

それらを全て管理するわけですから、一筋縄ではいきません。
間違った刃物を選んでしまうと、製品を不良にしたり、工作機械を故障させてしまう恐れもあります。
厳密で、正確な管理を行わなくてはならないのです。

また、工具は一本で数万円というものもザラにあります。
在庫の管理をしっかり行ない、磨耗した刃物で再利用が可能なものは再研磨を検討するなど、高いコスト意識も必要とされます。

データベースを構築するデスクワークの能力と、現場に負けない工具知識を要求される部門です。

☆関連☆
金属切削加工の工場には、どんな部署がある?その1

金属切削加工の工場には、どんな部署がある?その3
posted by center drill at 00:21 | Comment(0) | コラム
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